2026年9月12日土曜日

9/12 インフレ警戒と原油高、それでも崩れない株式市場

こんばんは。

今週も変わらず荒れ模様でしたね。

中東情勢ではイランと米国の応酬が続き、WTI原油、ブレント原油ともに大きく上昇しました。
経済指標では、米国のPPI、CPIともにインフレへの警戒感を強める内容となりました。
8月の米国CPIは、総合が前月比+0.4%、前年比+3.4%。コアCPIは前月比+0.3%、前年比+2.4%となっています。
PPIも強めの内容となり、インフレがなかなか収まらない状況が改めて意識されています。
日本でも企業物価は引き続き高い水準で推移しており、国内でも物価上昇への警戒感は残っています。
他にはベッセント氏から為替に対する強い発言もあり、為替市場にも警戒感が出ています。

以上を踏まえて、いつも通り振り返りからいきましょう。

〇米国10年債利回り、為替、ゴールド、WTI原油
WTI原油は大きく上昇し、一時は100ドルに近づくところまで上昇しました。
ブレント原油は100ドルを突破しており、中東情勢が長期化すれば、エネルギー価格を通じてインフレへ影響する可能性があります。
まだ予断を許さない感じですね。

米国10年債利回りも上昇しています。
5%目前まで上がってきており、2023年以来の高水準となっています。

為替はジリジリと円高に推移しています。
クロスレートではユーロ円も見ていますが、こちらも円高方向に推移しています。

ゴールドは軟調ですが、他の資産の値動きが激しい割にはボラティリティは小さめでした。

〇株式指数
米国の経済指標は総じてインフレ警戒を強める内容でしたが、株式市場は思ったほど崩れていません。
日本株は金曜日に大きな下げとなりましたが、米国株はインフレ指標が強かった割には底堅く推移しています。

〇景況感
中東情勢
中東情勢がなかなか落ち着きを見せませんね。
思ったよりもイランにも余力がありそうです。
トランプ氏が中間選挙後の終結を示唆していますが、市場の期待感はそれほど強くないように感じています。
中間選挙を意識したばらまき発言も出ています。
これは政治的にも財務的にも反発を受けやすいでしょうし、終結の信憑性も含めて、一旦は話半分で聞いておくぐらいで良いと思います。

原油高は当面リスクとして見ておく必要がありそうです。
ただ、原油価格の上昇自体は市場にとってすでにサプライズではなくなってきています。
そのため、株式市場は以前ほど大きく反応しなくなっています。
一方で、物価高への警戒感から債券市場は幾分反応している印象です。

米国の金融政策
経済指標については、引き続きしつこいインフレを懸念させる内容となりました。
これだけで利上げが確定するわけではありませんが、前回の雇用統計が比較的良好だったことも合わせると、利上げを後押しする材料にはなってきています。
そこへ中東情勢による原油高が加わりました。
ただし、原油高がこのまま持続するのかはまだ不透明です。
個人的には、現時点では「原油高だけで利上げ」というより、原油高からインフレがさらに加速し、それが定着するようなら追加の利上げが必要になる、という見方をしています。
そのため、次回FOMCでの判断と、その後のFRBの温度感にはかなり注目しています。

米国株
米国の株式指数は、思ったよりも下げていない印象です。
VIXを見ても、現時点ではまだ本格的なリスクオフという印象はありません。
もちろん反発する可能性はありますが、ここから一気に「稲妻が輝く」ような相場になるのかは、まだ分からないところです。
何にせよ、FOMCまでは様子見ムードになりそうです。

日本株
日本株は週末に下げた分、月曜日には多少反発するかもしれません。
ただ、下落銘柄が多い状況が続いています。
日本でも利上げが意識されやすい状況になっていますので、やや軟調に推移すると見ています。
一方で、米国市場が大きく崩れていないのであれば、米国株に牽引してもらえる企業で下支えする可能性はあると思っています。

ゴールド
ゴールドはやはり底堅い推移となっています。
徐々にサポートラインが上がってきているように感じますが、まだそこまで強力なものではなさそうです。
原油が急騰しているため、短期的にはコモディティ内で資金の一部が原油へ向かう可能性もあります。
ただし、インフレや地政学リスクが続く限り、ゴールドの下値も比較的限定されやすいと考えています。

まとめ
金融政策
警戒感が強く、利回りも高めで推移しています。
10年債利回りが5%に近づいてきていますので、FOMCでどの程度の温度感となるのかは注目したいところです。
現状では、インフレへの警戒感を市場に与え、金融引き締めへの抑止力を働かせる展開になると予想しています。
インフレ指標は強くなっていますが、今のところ「すぐに大幅利上げ」という状況ではありません。
原油高も一時的な要因になる可能性がありますので、持続するのか、それとも市場に織り込まれていくのかを見ていきたいところです。

ちなみに中東情勢は、それぞれが強硬姿勢を崩しておらず読みにくいので、そこまで気にしないことにします。
原油高で推移しても、そのうち市場が織り込んでいくでしょうし、最終的には一時的な材料になる可能性もあると考えています。

為替
為替は日米の金利差が詰まってきていますので、現状あたりか、もう少し円高方向で推移すると見ています。
米国のインフレが収まってはいないため、米国金利が高止まりする可能性はあります。
一方で、日銀の追加利上げ観測や米国からの円高圧力もありますので、一方向に大きく円安へ戻る展開にはなりにくいと考えています。
去年の段階では、今年のドル円レンジは良くても現状ぐらいかなと思っていましたので、特に驚きはありません。
ただ、米国の利下げが進みませんでしたので、もう少しドル高へ振れる可能性はあると見ています。

ゴールド
ゴールドは原油高によって、一時的に資金流入が少し弱くなる可能性があると見ています。
コモディティという枠で見ると、原油高の影響が強い資産へ一時的に資金が向かう可能性があるためです。
とはいえ、地政学リスクとインフレへの警戒感が残っている以上、ゴールドそのものの需要が大きく崩れるとは考えていません。

株式市場
米国
業績は好調で、指数も高値圏から大きくは下がっていません。
インフレ、金利、原油という悪材料が出ているにもかかわらず、この水準を維持できているのは少し面白いところです。
警戒感が和らいだ時に、ここからどう動くのか。
ちょっとワクワクする展開と見ています。

日本
国内需要の企業へのダメージがどの程度になるのかが不安材料と感じています。
実質賃金が物価上昇に追いついていない可能性が高い中、消費が弱い状態で金利が上昇するとなれば、国内需要型の企業にはかなり厳しい状況になる可能性があります。
そのため、日経平均よりもTOPIXの方が影響を受けやすい部分もあるのではないかと考えています。

〇投資
投資信託
Fear&GreedはFearで推移していますので、少し積み立て額を増額しています。
含み益はガンガン下がっていますが、これは今がきっと仕込み時だと思って気にしないようにしています。
……とはいえ、気持ち的には含み益は大きい方が嬉しいですね(笑)。

日本株
ETF
先日大きく下げたタイミングで、GX日本半導体と日経半導体に指値が刺さり、買い増ししています。
安くは買えているので、ここから大きくマイナスになるとは考えていませんが、なかなかプラスに転じてくれませんね。
焦らず待ちたいと思います。

個別
こちらは動きなしです。
色々と物色もしているのですが、現状はディフェンシブも選別がありそうで怖いですし、半導体関係は意外とそれほど下がってきていません。
いくつか監視銘柄を増やしましたが、自分のチェック項目に引っかかるところがありますので、たぶん買わない気がしています。

今は私が好む地合いではないので、無理は禁物ですね。
ちなみに日本株の含み益も、まぁまぁ下げています。

今は「仕込み時」と自分に言い聞かせながら、このタイミングで投資信託をできる範囲で積み立てておきます。
相場が荒れている時ほど、焦って大きく動くよりも、自分のルールに沿って淡々と進めることが大事だと思っています。
皆さんも退場しないように、無理のない範囲での投資を心がけましょう。

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