2026年10月3日土曜日

10/3 利上げ観測は後退、それでも高金利は続く10月相場

こんばんは。

今週のイベントの目玉は、米国のPCEと雇用統計でした。
まずは9月30日に発表された8月のPCE指数から。

コアPCE指数(前月比)は0.2%と、7月の0.1%から上昇しましたが、予想の0.3%を下回りました。
コアPCE指数(前年比)は3.0%と、予想の3.3%を大きく下回りました。
PCE指数(前月比)は0.3%と、7月の0.1%から上昇しましたが、こちらも予想の0.4%を下回りました。
PCE指数(前年比)は3.4%となり、予想の3.7%を大きく下回っています。
なお、今回のPCEは計算方法の変更によって過去のデータも改定されており、前年比の数字が押し下げられている点には注意が必要です。

FRBメンバーの発言も、タカ派寄り、中立、ハト派寄りと少しずつ温度差が出てきていました。
中でもジェファーソン副議長やニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁からは、追加利上げを急ぐ必要はなく、今後のデータを見ながら判断するという中立寄りの発言が出ていました。

そんな中での10月2日の9月雇用統計。
非農業部門雇用者数は予想の9万人に対して2.9万人と大きく下振れ。
さらに7月と8月の雇用者数も合計6万人の大幅な下方修正となりました。
失業率は4.2%と、8月の4.1%から上昇。
平均時給(前月比)は0.1%と、8月の0.3%から鈍化しています。

このあたりを踏まえて、今週の振り返り、景況感、投資の順にいきましょう。

米国10年債利回り、為替、ゴールド、原油、VIX
10年債利回りはPCE後もまだ強含みでしたが、雇用統計を受けて一時下落しました。
ただ、その後は再び反発しており、雇用統計で利上げ観測が後退した割には、債券市場はまだ高金利を意識しているように見えます。

為替は方向感に乏しく、レンジ相場の様相でした。

ゴールドは債券利回りに頭を抑えられている印象です。

原油は少し落ち着きを見せてきました。

VIXは強含みで推移していましたが、週末に急落となっています。

株式指数
日経平均は強かったのですが、米国株は債券利回りの強含みもあり、高値圏ではありながらやや軟調に推移していました。
しかし、週末の雇用統計を受けて利上げ観測が後退すると、米国株は三指数とも上昇。
特にNASDAQは1.19%上昇し、S&P500も0.73%、ダウも0.49%上昇しました。
雇用統計によって金利上昇という重石が一旦軽くなったことが、株式市場には好感された形です。

景況感
さすがに今回の雇用統計の結果と下方修正は、個人的な予想のさらに下で驚きました。
PCEの弱含みだけでは、まだ今のFOMCメンバーを見る限り、PPIやCPI次第では追加利上げの可能性もあると思っていました。
しかし、今回の雇用統計によって10月の利上げ観測は大きく後退しています。
非農業部門雇用者数は2.9万人にとどまり、さらに7月と8月が合計6万人下方修正。
失業率も4.2%へ上昇し、平均時給の伸びも鈍化しました。
一方で、今回の雇用統計は「大量解雇が始まった」という内容ではなく、採用も解雇も少ない「低採用・低解雇」の状態が続いているという見方もあります。
それでも、雇用の伸びがかなり弱いことは確かです。

10月の利上げ観測が後退した一方で、債券利回りは最後に反発しています。
そのため、市場では12月の利上げ観測まですべて消えたわけではなく、今後のPPIやCPI、そして雇用関連のデータ次第では、年内追加利上げの可能性はまだ残っていると見ています。

為替は米国の債券利回りが強ければ円安に振れやすいですが、日銀の追加利上げ観測もあるため、一方向には動きにくそうです。
今回の雇用統計でドルインデックスは下がりましたので、来週に動きが出るのかは要チェックです。

ゴールドは債券利回りが高いことに加え、ハイテク株が強いこともあり、弱含みとなっています。
個人的には、今の債券利回りを考えると、ゴールドは思ったほど下げていない印象です。

VIXは警戒感が見られましたが、それほど大きく上昇してきたわけではありません。
今の金利水準では、まだ市場全体が強いリスクオフに入っているようには見えません。

株式は雇用統計までは利上げ懸念でどうしても頭の重い展開でしたが、雇用統計を受けて、その重石は少し軽くなりそうです。


※ここからはちょっと偏った個人的な意見と予想です。

まず、前提として9月の利上げについては直前まで無いと踏んでいました。
PPIとCPIが強かったものの、この一回の数字を材料として利上げを押してくるのか?とも考えていました。
しかし、市場ではウォーシュ氏がタカ派寄りで利上げを支持すると見られており、実際にその通りに動きました。
これでパウエル氏が目指していたソフトランディングは、少し遠のいたと見ています。
雇用は前回のみ良かったものの、それまでは修正前の数字で見ても、それほど強いわけではありませんでした。
その上で失業率が横ばいで推移していましたので、企業側も積極的に人員を増減させるというより、採用も解雇も抑えながら様子を見ている状態なのではないかと考えています。
今後は利上げの影響でレイオフが進んだ場合でも、雇用の受け皿は小さい状況が続く可能性があります。
この予想通りなら、私は12月の利上げは無いと見ています。
今のFRBメンバーの見方と、私の予想は合わなさそうですけど……。

原油については、供給面が少しずつ回復してきたことで、原油価格にも落ち着きが見え始めました。
サウジアラビアでは攻撃で停止していたEast-Westパイプラインが再稼働し、供給回復への期待が出ています。
ただし、完全な復旧には時間がかかる見込みです。
それも含めて原油価格の低下が物価に反映されるまでにはタイムラグがあると思いますので、当面はまだ高めの水準で推移すると考えています。
また、中東情勢が落ち着いてくるのかは、まだ不透明です。
予想はしていますが、現状はまだ推移を見守る時期と考えています。

ゴールドについては、原油価格がある程度落ち着き、インフレ率がもう少し下がらないと上がってきにくいと思います。
一方で、価格が下がっている局面でも中央銀行の買いは続いています。
特に中国人民銀行は8月に20.2トンを購入し、金準備の積み増しを22カ月連続で続けています。
そのため、個人的には今のような軟調な推移は、長期で見るなら買い場になりやすいのではないかと見ています。

株式ですが、すでに少々金利が上がった程度では、AI関連への需要を簡単には抑えられなくなっているように感じます。
金利だけでAI関連を抑えるというステージは、もう数年前に通り越してしまい、現状ではこの部分はある程度切り離して景気動向を見ておくのが良いというのが私見です。
三指数で言うと、NASDAQとS&P500はAI関連の比率が高く堅調、ダウは利上げの影響を受けて頭が重くなる。
この傾向は、何か大きな材料が無ければ当面は続くと思っています。
あとはAIの普及をどう進めていくのかによって、先々の需要は変わってきそうです。
今はハイパースケーラーの設備投資額が高い水準で推移し、それが維持されているかが一つの指標になると思っています。
そのため、各社の財務情報や設備投資計画は引き続き気にしている状況です。
見ている限りでは、今のところまだまだ大丈夫そうに見受けられます。
これからのクリスマスラリーに期待しています。

投資
今週も動きのあった個別から。
遊び枠でコロプラを中期で持っておく予定で買いました。
来年春までには上がって欲しいところです。
ある程度上がれば売却する予定です。

防衛のETFは売りの指値を入れていましたが、届きませんでした……。
来週また売り注文を入れておきます。

今週の保有している個別株は、半導体関連だけ大きく上がり、含み益は増えました。
TOPIXの銘柄は弱かったです。
とはいえ、銀行は金利見直し報道も出ていましたし、おそらく今後はさらに利ざやが取れそうです。
仕入れがある企業は、原油価格が落ち着けばコストが下がると思いますので、価格転嫁が進んでいれば利益増に期待しています!

投資信託は相変わらずFear & Greedは「Fear」なので、少し増額して毎日積み立てしています。
来週あたりにいったん「Neutral」まで戻すかもしれないので、個人的にはセール終了かも、みたいな印象です。

まだまだ今から変動が大きそうです。
トレードしている方はボラティリティが大きく出そうなので、チャンスかもしれませんね。

長期の方は、このぐらいはよくある些事ですので、あまり気にしなくてもいいと思っています。
荒波が来る前に、小さい波で慣れておくぐらいで思っておきましょう。

※銘柄名を出していますが推奨ではありません。投資は自己責任でお願いします。

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